(本記事は、図解 Advent Calendar 2021 12/03のために執筆しました)
ストラクチャードコミュニケーションでは、話し手の話を親和図に描きながら聞きます。
親和図は、聞き手であるあなたが理解したことを、描きます。話し手の発言を文章でメモするのではなく、聞き手であるあなたがどの様に理解したかを親和図で描きます。(なぜ、聞き手の理解を描くかは、解説:相手の話しを聞く時に、何をメモするかを参照ください)
以下に、親和図の描き方を解説します。
- テーマを中央に描き二重丸で囲む
用紙の中央にテーマを描きます。そして二重丸で囲みます。 - 発言を単語/短文で描き丸で囲む
最初の発言を、テーマから少し離して右上(又は最も描きやすい位置)に単語や短い文を単位として描き、丸で囲みます。 - 発言の親和性で周囲に配置
以降の発言を、それら相互の親和性(似通っている・関係が強い等)によってテーマの周囲に描きます。親和性は、聴き手の直感で判断します。親和性があると感じれば発言を近くに、親和性がないと感じれば発言を離して描きます。 - 親和性のある発言を線で結ぶ親和性があると感じる発言を線で結びます。
- 親和性のある発言を代表する題名を付ける
親和性のある発言の集まってきたら、テーマと発言の間に丸を描き線で結びます。丸の中には、親和性のある発言を代表する題名を描きます。
※適切な題名が思いつかない場合は、空白のままでも構いません。 - 発言のまとまり(話題)を確認ある程度発言が出て親和性のある発言のまとまり(話題)が分かってきたら、それを確認します。「いままでのところを私なりにまとめると、大きくX点の話題と理解します。1点目はXX。2点目はXX…。この理解でよろしいでしょうか」
親和図で描く際のポイントは、3ステップ目の親和性の判断です。
この親和性(似通っている・関係が強い等)の判断は、聞き手であるあなたが行います。話し手がどう思ているかを考えても、それは分かりません。話し手の思いを確認する意味で、あなたの考えを示して話し手にそれを確認するという方法をとっています。
これが、ストラクチャードコミュニケーションで親和図を描きながら聞く意味です。