解説:図解の種類は何種類?

(本記事は、図解 Advent Calendar 2020 12/2のために執筆しました)

図解についての本を読むと、いろいろな図解表現を目にします。

更に複数の本を読むと、著者によって使用いている図解表現も異なります。
以下は、その一例です。


では、いったい幾つぐらいの図解による表現があるのかを調べてみました。
以下の表は、縦軸に著者とその著書を取ります。一人の著者が複数の著書を出している場合は、2冊までを調査しました。同じ著者でも、使用している図解が異なる例も、見られました。
横軸には図解表現を取ります。同様の図解表現を同じ列に並べました。なお、同じ図解表現でも、著者によりその名称はマチマチでした。


さて、このように調べると、共通して使用されている図解表現が分かります。

そこで、上位20%に属する図解表現を抽出します。
この上位20%が、重要な意味を持ちます。
パレートの法則では、上位20%が全体の80%を占めるとされています。
つまり、この上位20%の図解表現を使用すれば、図解で表現される全体の80%をカバーできるということです。

この様に考え、上位20%の図解表現を抽出しました。
その結果が、以下の図形です。
同じ枡に入っている図解は、類似の図解表現の意味です。

 




 




「論理的な思考による情報の構造化」と「直感的な表現として図解による視覚化」を融合させたコミュニケーション技法の「ストラクチャードコミュニケーション」は、この上位20%の図解表現を使用しています。

個々の図解表現については、10個の基本構造のページを参照ください。