解説:聴き手の理解をどのように図解で描くか

(本記事は、図解 Advent Calendar 2020 12/22のために執筆しました)

過去のブログで、コミュニケーションにおける誤解の原因と対処方法と、相手の話しを聴く時に、何をメモするかについて、投稿しました。この二つの記事から、誤解を無くするためには、 聴き手の理解を図解で描いて話し手に見せることが有効であることを紹介しました。

この記事では、聴き手の理解をどのように図解で描くかを紹介します。

例えば、以下の文章を考えます。

「赤い水玉のドレス」

この文章は、一読しても特に違和感を感じることはありません。
しかし、この文章は「赤い水玉模様の、ドレス(赤いのは水玉)」とも「水玉模様の、赤いドレス(赤いのはドレス)」とも、いずれの意味でも理解されます。

この例文(赤い水玉のドレス}が厄介なのは、誤解を招く文章であると気づきにくい点です。気が付けば、言い換えたりして、確認します。しかし気づかなければ、そのまま復唱しても、文章で書いても、解消できません。文章上は同じなので、誤解を発見できません。

では、このような場合、どの様に描けば良いのでしょうか?

ストラクチャードコミュニケーションでは、親和図という描き方で図解することで対処します。

親和図では「赤い」「水玉」「ドレス」を個々に描いて、その関係を線で結ぶことで明確にします。以下の図は、「赤い」は「水玉」と関係していることを、意味します。

  • 左の図は、「赤い」と「水玉」が結ばれ、その全体に「ドレス」がつながっています。
    これは、赤いのは水玉であることを示したいます。
  • 右の図は、「赤い」と「ドレス」が結ばれ、その全体に「水玉」がつながっています。
    これは、赤いのはドレスであることを示したいます。

このように、「赤い」「水玉」「ドレス」という単語を丸で囲い、その関係を線でつなぐ方法が親和図です。

聴き手はこのように自分の理解を親和図で描くことで、この文章が誤解を招く文章であると気づかなくとも、それが顕在化させることができます。この親和図を相手に見せて確認することで、理解が間違っていれば指摘してもらいます。

因みにこの「赤い水玉のドレス」を、Googleで画像検索すると。両方の画像が検索されます。さらに、英語(Red polka dot dress)でも、中国語(红色圆点连衣裙)でも、同様に両方の画像が検索されます。
※以下の文字列をクリックすると、Googleで画像検索できます。

赤い水玉のドレス Red polka dot dress 红色圆点连衣裙

この例から、日本語に限らず英語や中国語でも、聴き手の理解を親和図で描くことで、誤解を発見できるようです。