包含|基本

選択の指針


包含は、個々の話題が含まれる、集合の関係にあるのが特徴です。
物事や概念が示す範囲の、包含関係を話題にする場合に適しています。

図解イメージ


包含では、まず大きく丸を描きます。その中に必要な数の丸を描きます。それぞれの話題を説明しながら、対応する部分に題名を書きます。


主な伝達内容


包含の主な伝達内容は範囲や全体、部分です。
例えば、地理的な範囲(日本、東京都、千代田区……)、科学的な範囲(哺乳類、犬、秋田犬)、概念的な範囲(社会、役割、個人)といった全体と部分を示します。

口頭で表現する際のポイント


要約では「包含」「範囲」「全体と部分」などの単語を使い、情報の構造を示すことです。

    例)
  • ○○の包含関係を説明します。
  • ○○について全体と部分を紹介します。

詳細では、包含関係のどこに位置するかを示しながら、外または内から説明を始めます。外から説明を始めた場合は内に向かい、内から始めた場合は外に向かって、1つずつ説明します。

 例)
  • 最も外側は、○○です。
  • 最も広い概念は、○○です。

描き方

  1. 大きく円形を書きます。
  2. その中に必要な数の円形を書きます。
  3. 各話題を説明しながら、対応する部分にタイトルを書きます。

事例


弊社の物流網(主題)は、三つの包含関係にある集配送拠点により、効率的な収集と配送を実現しています。
皆様の最も身近にあるのが、取扱店(話題1)です。全国に約20万店あり、皆様からのお荷物の配送依頼を受け付けております。また、お電話を頂ければ、集配車でご自宅までお荷物を受け取りに伺います。取扱店に出された荷物も、集配車で回収され、皆様の市区町村にある地区センター(話題2)に集めます。全国に約5,000箇所ある地区センターでは、地区内の荷物の収集と配送を行っています。皆様にお荷物をお届けするのも、地区センターの仕事です。地区センターに集められた荷物は、都道府県単位にある地域主管センター(話題3)に集めます。地域主管センターでは、荷物の送り先別に、他都道府県の地域主管センターや県内の他の地区センターに仕分し配送します。
全国規模での荷物の収集と配送を行っています。 全国に張り巡らした、販売店・集配車、地区センター、地域主管センターの物流網により、効率的に皆様のお荷物を全国にお届けしています。

その他の図解例


A社に勤めるエンジニアの私です
 
私はエンジニアでA社に勤めています
 
上左図と上右図の2つは、「私」「エンジニア」「A社」の3つの話題の包含関係を示しています。図解すると、その大小関係はまったく逆なことがわかります。この図解を示さないまま、お互いの職業観や会社の話をすると、ちぐはぐな会話になりそうです。
このような場合に、シンプル図解でお互いの考えを示すことが有効です。

フレームワーク


  • 汎用的な包含のフレームワーク
汎用的な包含
  • Why(なぜやるか)、How(どうやるか)、What(結果は何か)
ゴールデンサークル

     
  • 個実行できること、影響を与えられることを導き、注力する
権限の輪
  • 自分のこだわりを探し出す
こだわりの輪