配置|基本

選択の指針


個々の話題を全体の中で位置付けて示すのが特徴です。
例えば、市場全体における製品シェアによる位置付け、優先度と緊急度による仕事の位置付
けなどを示します。

図解イメージ


下左図は、位置と大きさで話題の特性を表現するものです。
まず上下・左右に軸を描きます。軸には対になる言葉(例えば、「大」「小」、「有」「無」、「高」「低」)を書き、軸の意味を明確にします。そのうえで、適切な位置に話題を丸で描き、題名を書き加えます。丸の大きさにより、話題の量的な違いを示すことも可能です。
下右図は、円グラフの中で話題がどこに配置されるかを示します。
初めに丸を描き、適切に区切ります。各話題の題名は、区切られた中の適切な位置に書きます。


主な伝達内容


配置の主な伝達内容は位置付け、配置、内訳です。いずれも個々の話題を含む全体と、その中で個々の話題がどこに位置付くのかを示します。

口頭で表現する際のポイント


他の構造と違い、配置を口頭で説明するのは難しいものがあります。
要約では、全体を示します。

 例)
  • 日本市場のPC出荷台数における……
  • 縦軸を市場成長性、横軸を市場シェアとし……

詳細では、全体における話題の位置を示します。

 例)
  • シェア15%で3番目の○○は、……
  • 地上成長性は低いが市場シェアが高い○○は、……

書き方


配置では、各話題が適切に配置されるように二つの軸を定義することが、重要です。
  1. 初めに二つの軸を書きます。それぞれの軸の意味を書きます。
  2. 横軸の左右、縦軸の上下に、対になる語を書き加え、軸の意味を明確にします。
  3. 各話題が二つの軸でどこに配置されるかを書きます。

事例


当社のWebサイトの各ページを、訪問数と滞在時間の二つの軸で四つに分類し分析した結果(主題)を説明します。今後のアクションについて、ご承認をお願いします。
先ずは、訪問数も多くかつ滞在時間も長いページ(話題1)は28ページありました。次に、訪問数は多いが滞在時間が短いページ(話題2)が45ページです。これらのページは、内容の充実と情報の見易さを改善し、滞在時間を改善します。次に、訪問数が少ないが滞在時間は長いページ(話題3)が36ページです。これらのページは、訪問数を改善するために、埋もれている有効なキーワードを検索サイトに登録するなどの改善を行います。最後に、訪問数が少なくかつ滞在時間が短いページ(話題4)が389ページです。これらのページは、更に詳細に分析する予定です。
以上が、当社のWebサイトを訪問数と滞在時間で分析した結果です。


その他の図解例


SNSの特徴と利用者数
 国内ブラウザシェア
ABC分析(パレート分析)

 

当課の位置付け
当社の支店配置状況


フレームワーク


  • 緊急度と重要度で優先順位を検討
優先順位
(緊急度/重要度マトリクス)
  • 実現性と効果で優先順位を検討
優先順位
(ペイオフマトリクス)
  • 顧客の満足度に影響を与える品質の分類
狩野モデル
     
  • 戦略を強み、弱み、機会、脅威の4つの象限で検討
SWOT分析
  • 自分と相手の利害衝突の対応を4つの象限で検討
コンフリクトマネジメント
  • 相互理解の状況を4つの象限で検討
ジョハリの窓