選挙報道の図解に関する日米の比較

 (本記事は、図解 Advent Calendar 2021 12/18のために執筆しました) 

2020年は米国で大統領選挙が、2021年は日本で衆議院議員総選挙がありました。
そして、それぞれの選挙の状況を伝える図解にが、その年の図解大賞にノミネートされました。以下に、それぞれの図解をご紹介します。


得票割合を示す図解


日本の衆議院議員総選挙では、衆議院の465議席に対する政党別の獲得議席数を示す場合、多くのメディアで半円グラフを用いて表現していました。半円グラフを用いたのは、衆議院議場が半円形なので、それを模していると考えられる。

米国の大統領選挙では、各州に割当てられて選挙人数で競うことになる。米国の場合、二大政党制なので、ほとんどのメディアで帯グラフを用いて表現していました。その他の形式としては、棒グラフ、面積グラフなどによる表示も見られました。


日本
(2021年、衆議院議員総選挙)
米国
2020年、大統領選挙)

 
  • 政党の獲得議席数


(衆議院議場)
  • 政党の獲得選挙人数(帯グラフ)

  • 政党の獲得選挙人数(面積グラフ)


選挙区別得票数を示す図解


選挙区別の得票状況は、日米ともに関心のあるところです。

日本では小選挙区と比例代表区があります。特に、小選挙区は地域から一人の議員を選出する選挙制度となっています。県別の小選挙区で、獲得した議席の政党を示す図解が見られました。

米国では各州に割当てられた選挙人の数が重要です。よって各州の得票選挙人を面積で示す図解が見られました。しかし、人数を示したり、単に情勢だけを示す図解もありました。


日本
(2021年、衆議院議員総選挙)
米国
2020年、大統領選挙)

 
  • 県別の小選挙区得票議席数
  • 州別の政党獲得選挙人数(面積グラフ)

  • 州別の政党獲得選挙人数(色グラフ)


選挙結果の図解を比較しましたが。基本は大きな差異は無いように感じました。