解説:情適切な分類やフレームワークの見つけ方

(本記事は、図解 Advent Calendar 2020 12/12のために執筆しました)

ストラクチャードコミュニケーションでは、情報を収集し話題に分類します。分類した話題の関係性に着目し構造を決め、構造に適した図解で表現します。この話題に分類するとき、さらには情報を収集するときに、フレームワークを利用すると効率的に行えます。フレームワークとは、物事を考えたりまとめたりする場合に共通して用いることのできる「枠組み」です。

フレームワークには、多くの種類があります。フレームワークを使うときは、その使用目的に合ったものを使うことが不可欠です。目的にあった適切なフレームワークを使うと、必要な情報が漏れなく・ダブりなく収集でき、それらが納得感のあるかたちで分類できます。

伝えたい目的や聴きたい内容が具体的で明確な場合は、その目的や内容にあわせたフレームワークを想定し、情報の収集や分類をします。しかし、目的が漠然として内容も不明は場合には、フレームワークの想定ができません。特に、相手の話を聴く場合、不適切なフレームワークを当てはめると、必要な情報を収集しそこねてしまいヒアリングの時間がかえって長引いたり、無理やり分類するため違和感を与え、ヒアリングの途中で相手から不信感や不満をうけたりすることになりかねません。このような場合は、先ずは相手の話を聴くことに集中することをお勧めします。


目的が漠然として内容も不明は場合、話の途中でどのように適切な分類やフレームワークを見つけるかについて、質問を受けます。しかし、これといった正解は、ありません。

話の関係をもとに親和図で分類していると、ある時ふと分類やフレームワークを思いつきます。Aha体験というやつです。これは、人によって思いつくタイミングも内容も千差万別です。ただ経験的に、いろいろなフレームワークを知っていたり、過去に類似のヒアリングを経験していたりすると、思いつきやすいように感じます。

平素から、いろいろなフレームワークについて学んだり、いろいろな話に興味をもって接したりすることが、適切な分類やフレームワークを思いつくには有効です。


もし、適切な分類やフレームワークを思いつかないときは、相手と一緒に考えるのも、一つの方法です。あなたが思いつかなくとも、相手はあなたが描いた親和図を見て、何か思いついているかもしれません。