選択の指針
推移は、構造化した話題が時間で変化することを示します。
構造化した話題とは、並列、順列といった基本パターンで表現されたもののことです。
図解イメージ
推移では、変更前と変更後を左右(または上下)に描き、変更前から変更後への矢印を描いて変化の流れを示します。
通常は、変更前と変更後で同じ構造を用い、かつ同じ部分は同じように描き、違う部分が際立つようにします。
下図では、変更後の図1では、同じ部分の「A」と「C」が同じ行に描かれているので、「B」がなくなったのが一目でわかります。しかし、図2や図3は、題名を確認しないとそれがわかりません。これは、誤解を生む原因にもなります。
変更前と変更後で構造が異なる場合は、図解の表題などで構造が異なったことを示しましょう。主な伝達内容
時間の前後による変化です。
例えば、組織について変更前と変更後の違いを示す、業務手順について改善前と改善後の違いを示す、売上シェアについて現在と数年後の違いを示すなどです。
口頭で表現する際のポイント
推移を口頭で表現する際のポイントは、要約では「前後」「推移」という言葉を使います。
例)
- ○○の前後での違いを説明します。
詳細では、「○○前」「○○後」などの前置きをして説明を始めます。
例)
- ○○前の手順は……、○○後の手順は……
- ○○前の構想は……、○○後の構想は……
書き方
変更前と変更後の違いが分かりやすいように示すことが重要です。
- 変更前と変更後を左右(又は上下)に描き、変更前から変更後への矢印を変化の流れを示します。
- 通常は、変更前と変更後で同じ構造を持ちい、かつ同じ部分は同じよう描き、違う部分が際立つようにします。
- 変更前と変更後で構造化異なる場合は、タイトルなどで構造が異なったことを示しましょう。
その他の図解例
CO2排出量削減の計画
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Webブラウザの利用率の推移
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推移の図は通常、変化前と変化後では上図左のように、同じ構造の図で表現します。その方が、変化する部分がわかりやすくなります。 しかし下図では、業界構造が自動車メーカーを頂点にした階層から、主要部品メーカーがハブとなる構造に変わりました。ゆえに、変化前(階層)から変化後(相関)へと図の構造も変化しました。 |