事例:“何となく”感に応える辞典アプリ

ストラクチャードコミュニケーションでの構造化による図解表現を理解するために、インターネットの記事を事例に解説します。

事例


“何となく”感に応える辞典アプリ


 奥田 では、先生の新しい情報システムから生まれたアプリケーションを紹介していただけますか。

 新熊 そうですね。これは今までにはない辞典なのです。辞典や辞書といえば、「あ」や「A」から規則正しく並んだものをイメージします。何かわからない言葉があったら、それをインデックスで探し、行き着くと定義とか意味が書いてあり、それで終わりというものが普通です。しかし、このアプリは、気になった言葉があった場合に、その言葉に関係する周辺のことまでが表示されるようになっています。・・・・(以下、出典参照)

出典:「日本発のデファクトスタンダードをつかむ」
   新熊 亮一さん(京都大学大学院情報学研究科 准教授)



解説


図1、聴いた内容の図解
「”何となく”感に応える辞典アプリ」の内容を、描きながら聴いて図解したものが、図1です。

大きく三つの話題から構成されています。
  • 効果
  • 仕組み
この三つの話題の中で、最も多くの内容は仕組みについてです。そして仕組みの内容を確認すると、さらに二つの話題から構成されています。
  • グーグルの検索
  • ネットワークの分析アルゴリズム(辞書アプリの検索)

内容を構造化する


図2、比較での図解
聴いた内容を基に、聴き手として内容を構造化します。

今回は、特に多くの内容を費やしていた辞書アプリの仕組みの説明に着目します。仕組みの説明では、二つの検索方法を比べながら、辞書アプリの特徴を説明しています。このように「個々の情報を幾つかの項目で比較する場合」に適している構造が、「比較」です。

図2は、「グーグルの検索」と「辞典アプリ」の二つの話題と、「検索対象」「目的」「選択基準」の三つの要素で整理した比較での図解です。
この比較表の作成においては、比較する要素のタイトル名を適切に名付けことが一つのポイントです。また、各セル(話題と要素で交差する部分)には、各話題による異質性や同一性が分るように設定します。
※同一性を示す場合は同じ用語や記号を用います、異質性を示す場合は違いが分りやすい用語や記号を用いましょう。

本事例では、比較の構造を用い、図2の図解を使っては如何でしょう。